本当によい品は、一代かぎりでは終わらない

本当によい品は、一代かぎりでは終わらない
ヨーロッパには「ファミリージュエリー」という考え方があるのをご存じですか。それは親から子へと世代を超えて受け継がれていく、永遠のジュエリーのこと。必ずしも高価な品とはかぎらず、感謝や愛情など、特別なセンチメントを伝える役割を果たしてくれるものが、それに当たります。ファミリージュエリーは、世代を超えて温かな気持ちを伝えるメッセンジャーなのです。

時計もまた然り。ひとつの時計を誰かが受け継ぐとき、その人はきっと、小さな機械を通じてもとの持ち主とのつながりを深く感じることができるでしょう。時計は本来、正しい時を知るためにあるもの。しかし受け継がれていく品には、そこにセンチメンタルな意味あいが加わっているのです。最新流行のスタイルで作られたファッショナブルなデザインは確かに目を引きますが、そうしたトレンドコンシャスな選び方とは違う、もうひとつのジュエリー・時計の選び方について、ここで考えてみましょう。

アンティークのジュエリーや時計が、数十年、あるいは数百年を経ても失われることなく現代に残っているのはなぜでしょうか。その理由のひとつにクオリティの高さがあるのは、間違いありません。質の劣るものであれば、その品はとっくに壊れてうち捨てられたり、全く別なものに作り替えられてしまったはず。よい品であったからこそ、大切に愛され現代まで受け継がれたのでしょう。

ファミリージュエリーに大切なのは精神性であって、値段ではありません。とはいえ、時の流れに淘汰されず確実に未来へ伝えていける品を求める場合には、稀少さや価値の高さが必要になってきます。ファミリージュエリーは、流行のおしゃれや実用性で選ぶふつうのジュエリーや時計とは、まったく違うのです。愛する人々の未来に投資するために、できうるかぎりよい品を選び抜くのが、ファミリージュエリー。それは、単なる奢侈(身のほどを超えた贅沢)とは一線を画しているのですから。

| hermes

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